小天体の地球、月への衝突27億年前にもあった? [天文]
月や地球に小天体が集中的に衝突したのは41億年前から38億年前と言われいたが、今回、北大や広島大の研究チームが発表したところによると、27億年前にも小天体の激しい衝突があった。
これは地球上での38億年前の生命の誕生後の出来事にあたり、その当時に既にあった原始生命体は激しい小天体の衝突の影響にも耐えたことになる。
今回の研究は、2006年にモロッコに落ちた月起源の隕石を大型放射光施設で調べ、40万気圧以上で合成された物質を検出した。これは小天体の衝突以外には起こり得ない。生成時期は27億年前と判明した。
こと座流星群のピークは22日夜!1時間に100個も? [天文]
こと座流星群が4月22日午後9時頃にピークを迎える。
毎年発生すること座流星群は、稀に短時間の間に集中して観測されることもある。1時間に100個観測された例も20世紀には数回ある。
こと座流星群は明るく高速で流れる流星だ。こと座流星群はこと座の恒星ベガ周辺を中心に放射状に降り注ぐように見える。北半球の夜明け前にはほぼ頭上に位置する。夜の早い時間には北東の地平線上に昇るため一晩中観測が可能だ。
ピークは22日の午後9時だが4月16日〜25日までの期間は流星群の観測はできる。
今宵は少し肌寒いが、たまには夜空を見上げ天体ショーを眺めるのも良いのでは?
Photograph by Yuichi Takasaka TWAN
光速で回転しているブラックホール! [天文]
ブラックホールの想像図:NASA
最貧の研究によると地球から6000万光年の距離にあるブラックホールは、ほぼ光速の速度で回転していることがわかった。 同研究では超大質量のブラックホールの回転速度の測定に成功した。
研究を指揮したのはハーバード・スミソニアン天文物理学センター及びイタリア国立天文物理学研究所のアンチェトリ天文台に所属するグイド・リザリティ氏である。
ブラックホールは、地球が存在する天の川銀河や、その他のすべての銀河の中心に存在すると考えられている。
太陽の数百万〜数十億倍もの質量を持つ超大型ブラックホールは、その重力によって周辺の時空を歪め、恒星を引き裂き、飲み込む。光でさえも捕まったら脱出できない。
リザリティ氏によると地球から比較的に近い渦巻き銀河NGC1365の中心に位置する超大質量ブラックホールは質量が太陽の約200万倍、直径が約320万キロ(地球〜月の距離の8倍)の規模であると推測されるという。
そのブラックホールの周辺を回る降着円盤から恒星の残骸のX線粒子を検出して、そのデータを解析して回転速度を算出した。
高エネルギーX線を検出することができるNASAの宇宙望遠鏡「NuSTAR」と低エネルギーX線を検出可能な欧州宇宙機関(ESA)のXMMニュートンX線観測衛星の観測データを組み合わせることでその回転速度を割り出せるという。
回転速度が判明した結果、巨大ブラックホールの内側で起こっている現象の解明に役立つことが期待されている。
またブラックホールが周囲の銀河の進化に与えた影響の解明にも期待されている。
超大型ブラックホールは自身が属する銀河の進化に大きな影響を及ぼすとされている。
それは自動調整プロセスと言われている。
銀河内の新たな星の形成とブラックホールの質量の増大との関係である。
「星が形成されるとその投じるガスによってブラックホールの質量は増大するが、この降着による放射が銀河系内のガスの温度を温め、さらなる星の形成を抑止している」
ブラックホールの回転速度を知ることで宇宙全体の進化の過程を解明する上でも役立つ可能性もある。
今後の研究に期待しよう。
宇宙の年齢は138億歳のご高齢! [天文]
欧州宇宙機関(ESA)の分析では、宇宙の誕生期は約138億年前になり、今まで考えられていたものより1億年古いことが判明した。
ESAの人工衛星「プランク」がビックバンによって宇宙全体に放出されて広がる「宇宙背景放射」と呼ばれるマイクロ波を観測した。このデータを基に作成した初期宇宙の温度分布から算出された。
またプランクのデータから宇宙膨張の原因とされる「暗黒エネルギー」は宇宙全体の69%を占める事がわかった。
これは今までの予想よりも少ない。
何れにしても単位も内容も理解の範疇を超えていますね。
写真:ロイター(宇宙背景放射のマイクロ波のイメージ図)
ロシアの小型衛星、中国の衛星の破片が衝突 [天文]
2007年に中国が破壊した気象衛星の破片がロシアの小型衛星の「BLITZ」に衝突し使用不能担っていたことが明らかになった。
米民間研究機関(CSSI)の発表によると、ロシアの科学者がBLITZの起動の変化に気が付きCSSIに報告した。
変化が起きた期間にBLITZに接近した物体を調べたところ、中国の「風雲1号C」の破片だけだった。
この衝突でBLITZは本体の一部が欠けた模様で、科学実験に使用されていたが使用不可能になった。
「風雲1号C」は中国が99年に撃ち上げた気象衛星。07年の中距離弾道ミサイルの発射実験で破壊された。
当時、米、カナダ、オーストラリアらは宇宙空間に数百個の破片が散乱したと中国当局に抗議していた。
パンスターズ彗星は3月10日が見頃 [天文]
2011年に発見されたパンスターズ彗星は今月の10日が見頃である。
先日書いた記事同様、今回が「最初で最後のチャンス」になる可能性が高い。
太陽が沈んだ後の西の低い空に見える。黄砂の影響もあるが肉眼よりも双眼鏡や望遠鏡を夜居したほうがよさそうだ。
画像:国立天文台
パンスターズ彗星が太陽に3月10日に最も接近! [天文]
2011年の6月にハワイのパンスターズ望遠鏡で発見された「パンスターズ彗星」は今年の3月10日に最も太陽に接近する。
太陽との距離に応じてコマや尾が大きくなる。3月ころでは肉眼でも観察が可能ではないかと期待が高まっている。
一般に彗星のコマや尾の明るさや見え方の予想は困難で、その予測値にはばらつきがある場合もある。
パンスターズ彗星の起動は惑星間の重力の影響で放物線を描いていて今回の太陽接近のあとは二度と戻ってこない彗星であると予想されている。
今回が最後のチャンスだ。
観測される方向は、3月では日の入り後の西の空で。3月下旬から4月上旬では日の入り後の西の空、日の出前の東の空の一日2回観察できる。
太陽からの距離が少ないため観察条件としてはあまり良くないが春の夜空に彗星を探してみよう。
画像:国立天文台
ロシアの隕石落下は広島原爆の30倍! [天文]
先日ロシアに落下した隕石のデータに関してNASAが分析した結果、大気圏に突入剃る前の大きさを直径約17m、重さ約1000トンに上方修正した。
これは大気圏突入時の空気の振動を観測する空振計のデータを分析した結果だ。
ちなみに大気圏に突入後バラバラに分解するまでの時間は32.5秒であった。
NASAによると隕石は火星と木星の間にある小惑星帯から飛来したものであるらしい。
飛来時の爆発による衝撃波は、広島型原爆の約30倍に相当する約500キロトンのエネルギーが放出されたとする分析結果を発表した。
隕石の衝撃波とは大気圏に突入した隕石が音速を超えると圧力の波の衝撃波が発生する。
また上空で爆発することによっても衝撃波が発生する。
資料:産経新聞
隕石落下のロシア、衝突エネルギーは数百キロトン! [天文]
日本時間の15日の12時30分頃にロシアのウラル地方に隕石が落下した。
1908年のツングース隕石以来の最大の隕石だそうだ。
大気圏突入の速度は20km/s(64800km/h) という超高速だった。約200キロに渡って一筋の白煙を引き落下していった。隕石の重さは推定約10トンで高度30〜50キロで砕けた。大気圏突入前の大きさは15mほどで質量は約7000tだとか。
大気圏への衝突で放出されたエネルギーは数百キロトンになるとも。これは小型の核兵器と同等の威力だそうだ。
隕石は上空で爆発して破片が地上に落下した。落下した破片は大きくは3カ所で、このうち凍った湖に落下した隕石の破片は大きな穴が確認された。
また爆発による衝撃波で建物のガラスなどが割れるなどして負傷者は約1200人、被害額は28億円超の見通しになった。衝撃波で破壊された工場もあった。
現地の人の証言では、「急にヘッドライトで照らされたように明るくなりもの凄い熱を感じた、熱かった。
爆発の衝撃でガラスが割れた」との証言がある。もの凄いエネルギーだったのが想像される。余りにも強い光で目を痛めた子供もいる模様だ。
フンコロガシ【天の川の明かり】天空見ながら転がしてた [天文]
昆虫のフンコロガシは、月の明かりや天の川の明かりを頼りにフンを真っ直ぐ転がしているという事実を、スウェーデンの研究チームが米科学誌に発表した。
渡り鳥やアザラシなど夜空の星を手がかりに移動するという報告は今まであったが、天の川を手掛かりにするケースは今回がはじめて。だが他にもこのようなケースは多いと研究チームは予想している。
研究チームはプラネタリウムでフンコロガシの行動えお調べた。月が出ていない場合は天の川や満点の星を映した場合に比べて暗闇や星の数が少なかった場合は、その速度と方向は極端に遅くなり方向も定まらなくなった。
写真:時事通信
隕石落下! 関東地方2013/1/20 《目撃情報多数》 [天文]
20日未明に関東地方の広い範囲で、隕石と思われる火球の落下が目撃された。
埼玉県ときがわ町では、午前2時40分過ぎに明るい火球が大きな音とともに落下した目撃情報が多数あった。
火球は茨城方面に落ちていった模様。
アマチュア天文家たちで構成される「日本火球ネットワーク」には15件以上の目撃情報があった。
軌道計算では高度30キロ付近で消滅したとされているが海に落下した可能性もあるらしい。
画像:朝日新聞デジタル
3大流星群 しぶんぎ座流星群 2013年1月3日22時がピーク [天文]
先日の「ふたご座流星群」に続いて三大流星群のひとつである「しぶんぎ座流星群」が来年、2013年の1/3夜〜1/4朝にかけて観測できる。時間は22時ころがピークになる。方角は北東の空、北斗七星の下辺り。
しぶんぎ座流星群の特徴は、時間は短く速度は速めだけれど数は多めだそうだ。
「ふたご座流星群」の時とは違い、新月ではなく月齢21と少し明るめだが、お正月の夜に北東の空を眺めるのも良いかもしれない。なお関東地方は雲が多めの予報だが運が良ければ流星が拝めるかも知れない。
防寒には注意して夜空を見上げよう。
画像:ウェザーニュース
ふたご座流星群 12/13ピーク 新月で好条件 [天文]
ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並ぶ三大流星群の一つである。
本日は新月で月明かりは無くまた晴れた地域が多いため観測されやすい模様である。
そもそも流星群とはどんなものなのか?
太陽の廻りを周回している彗星が残したチリ(流星物質)の群れ(流星群)が帯状に連なっている状態(ダストトレイル)の中を地球が通り、そのチリが大気圏に入って上層大気の分子と衝突してプラズマ化したガスが発光する現象らしい。
流星物質は0.1mm以下のごく小さな塵のようなものから、数cm以上ある小石のようなものまで様々な大きさがある。
流星群はある一点(放射点)を中心として放射状に延びるのが特徴である。
今回は双子座が放射点である。放射点に近ければ経路は短く、遠ければ長くなるのが特徴。
双子座の他には、前述のペルシア座、獅子座、しぶんぎ座などが有名である。
観測には5〜10分では目が慣れないようである。30分〜1時間以上掛けて観測するのが国立天文台のオススメであるらしい。また街灯などが無い暗い場所が良いのは当然である。
結構冷え込むので防寒対策には気を遣いたい。