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光速で回転しているブラックホール! [天文]



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ブラックホールの想像図:NASA

最貧の研究によると地球から6000万光年の距離にあるブラックホールは、ほぼ光速の速度で回転していることがわかった。 同研究では超大質量のブラックホールの回転速度の測定に成功した。
研究を指揮したのはハーバード・スミソニアン天文物理学センター及びイタリア国立天文物理学研究所のアンチェトリ天文台に所属するグイド・リザリティ氏である。

ブラックホールは、地球が存在する天の川銀河や、その他のすべての銀河の中心に存在すると考えられている。
太陽の数百万〜数十億倍もの質量を持つ超大型ブラックホールは、その重力によって周辺の時空を歪め、恒星を引き裂き、飲み込む。光でさえも捕まったら脱出できない。

リザリティ氏によると地球から比較的に近い渦巻き銀河NGC1365の中心に位置する超大質量ブラックホールは質量が太陽の約200万倍、直径が約320万キロ(地球〜月の距離の8倍)の規模であると推測されるという。

そのブラックホールの周辺を回る降着円盤から恒星の残骸のX線粒子を検出して、そのデータを解析して回転速度を算出した。
高エネルギーX線を検出することができるNASAの宇宙望遠鏡「NuSTAR」と低エネルギーX線を検出可能な欧州宇宙機関(ESA)のXMMニュートンX線観測衛星の観測データを組み合わせることでその回転速度を割り出せるという。

回転速度が判明した結果、巨大ブラックホールの内側で起こっている現象の解明に役立つことが期待されている。
またブラックホールが周囲の銀河の進化に与えた影響の解明にも期待されている。

超大型ブラックホールは自身が属する銀河の進化に大きな影響を及ぼすとされている。
それは自動調整プロセスと言われている。

銀河内の新たな星の形成とブラックホールの質量の増大との関係である。
「星が形成されるとその投じるガスによってブラックホールの質量は増大するが、この降着による放射が銀河系内のガスの温度を温め、さらなる星の形成を抑止している」

ブラックホールの回転速度を知ることで宇宙全体の進化の過程を解明する上でも役立つ可能性もある。
今後の研究に期待しよう。





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