宇宙ゴミ 60万個 宇宙ステーションに衝突の可能性大 お掃除衛星検討 [時事ネタ]
宇宙に飛散しているゴミが今深刻な問題になっている。
その主なものは軌道から逸れた衛星や大気圏突入できなかったもの、寿命を終えた衛星や故障したものの残骸や破片である。
中国の2007年の失敗衛星、2009年のアメリカとロシアの衛星が衝突したときなど数千個単位の破片が発生している。一センチ以上の大きさのモノの数は合計60万個とも言われている。
大気圏上高度約8000キロ近辺を秒速8キロの速度で地球上を周回している。この速度は弾丸よりも速い。
小さな破片でも衝突すればその衝撃は莫大である。
国際宇宙ステーション(ISS)に衝突する可能性は年々、高まっている。
現在の予防策は地上からの観測で事前に進路を想定し、衝突の危険がある場合はISSの進路を変更したり、また緊急脱出用のソユーズ宇宙船に乗り換えるなどの対策をしている。実際に2010年の6月には緊急乗り換えをしていえる。
しかしながら地上から観測できるのは直径10センチまででそれ以下は観測は不可能だ。ソユーズの場合、1センチ以下の物の衝突には耐える強度を有しているが、観測不能の1〜10センチ大のモノの衝突問題が深刻である。
このサイズは推定50万個あるそうだ。もしもの場合は緊急帰還するしかない。
宇宙航空開発機構(JAXA)は「お掃除衛星」をもっか開発中である。
ゴミに近づき電気を流すことによって地球の磁場を利用して、失速させることが出来る。
失速したゴミは大気圏に突入して燃え尽きるという、コストを抑えた「お掃除衛星」である。
しかし。ゴミでない衛星も処理できてしまうことから「宇宙兵器」となる側面も併せ持っている。
今後、国際的な取り決めが必要になって来るであろう。