乳酸菌がノロウイルスなどの感染性の胃腸炎に予防効果? [健康]
今月、猛威を振るっているノロウイルス。ノロウイルスによる感染性の胃腸炎、食中毒は12月〜3月までがピークと言われている。まだまだこれからが本番であり注意を要する期間だ。
そのノロウイルスによる発熱に対して乳酸菌が有効であるとする昨年の発表が注目されている。
乳酸菌は感染症に対して効果があることは以前から知られていたが、ノロウイルスに対しても効果があることが判明したのは今回が初めて。
ノロウイルスによる急性胃腸炎は、乳幼児から成人、高齢者まで幅広く発症するのが特徴であり、その主な症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱である。とくに抵抗力の弱い乳幼児と高齢者では嘔吐と下痢が激しく、体内から水分が失われやすい。さらにそこに発熱を伴うと、水分がさらに蒸発して、脱水症状による危険が高まる。
順天堂大学は、毎日乳酸飲料を摂取している高齢者はノロウイルスによる発熱症状が抑えられると発表した。
善玉菌が増加して悪玉菌が減少し乳酸菌の「L.カゼイ・シロタ株」の働きに寄って腸内環境が整備されたのが、その要因であるらしい。
ノロウイルスは、特効薬がないことが知られているが、毎日の乳酸菌の摂取で予防の確率はあがりそうだ。
ちなみにノロウイルスに感染した場合、下痢止めを飲むのは菌が体内に残ってしまうので、御法度です。
水分補給に心がけ、数日はがまんするしかない。