ハゲ、薄毛が治る! IPS細胞って素敵。さっすがノーベル賞!毛髪再生 [医療]
「ハゲ頭、薄毛が治る!」昔からこの問題が解決できたらノーベル賞ものだと言われていたが正に本当だった!
23日、大山学慶応大学の研究チームがアメリカの科学誌に発表した。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いることで毛髪の生産組織である「毛包」を部分的に再生させることが可能になった。これによって脱毛の治療や薄毛治療、育毛剤などの開発につながる可能性がある。
研究チームが行った実験は、皮膚細胞になる手前の細胞にiPS細胞を変化させ、そこに「毛乳頭」※の代わりに、毛乳頭と同じ働きをするマウスの皮膚細胞を混合してマウスに移植したところマウスと人間の細胞が混ざった毛包と毛髪が生成した。
人間の毛乳頭は大量に採取するのが困難であるために今回はマウスの細胞で代用したが、大量採取の問題がクリア出来れば、人間の毛包を再生させることが可能になる。
先日京都大学の研究グループが発表した、腎臓の元となる「中間中胚葉」をiPS細胞で作り出し腎臓再生への大きな一歩とするニュースもあったが、やはりiPS細胞は大きな可能性を秘めているものだ。
※毛乳頭:皮膚細胞に働きかけ毛包をつくる組織
「iPS細胞」:万能細胞の一種。遺伝子導入によって皮膚細胞などから増殖して他の細胞に分化することができる。同種の細胞にはES細胞があるが、この細胞は受精卵を破壊してから採取するために倫理上の問題があった。
iPS細胞には自己の体細胞から再生されれば拒絶反応を起こさないというメリットが有り、今後再生医療への応用が期待されている。 ちなみに共同研究者のガードン教授の研究とともに細胞の初期化(リ・プログラミング)がノーベル生理学・医学賞受賞の大きな理由となった。(薄毛治療ではない;念のため)